七夕

レイ「たなばた!!!!!」
ルーノ「たなばた?????」
クロス「恒例の先輩面タイムはじまる」
レイ「ぶっころすぞ」
ミラ「……」
ルーノ「たなばたってなんだ?」
レイ「フフー!よくぞ聞いてくれた!教えてしんぜよー!」
レイ「七夕ってのは、七夕まつりの略称。天の川に隔てられた織姫と彦星が七月七日の夜、年に一度だけ会うという中国の伝説にちなむ年中行事……だぜ!」
ミラ「私の故郷にも同じような行事はあったが、その発祥地の中国というのは知らないな……」
レイ「地球にある国なんだってさ。なんでこっちに伝わったのかはアタシも知らねーけど」
ルーノ「ミラも七夕を知っているのか」
ミラ「ま、織姫彦星のくだりくらいはな……」
レイ「お前がそういうの知ってるってなんかイメージ違うなあ」
ミラ「余計なお世話だ」
ルーノ「天の川っていうのは、どこにあるんだ?ナベリウスか?」
レイ「違う違う、天の川ってのはものの例えみたいなもんだよ。本当に川なわけじゃねーよ」
ルーノ「そうなのか?」
ミラ「星が集まって帯状になっているんだ」
ルーノ「へえ……じゃあ、それが今日見られるということか」
ミラ「運がよければな。月明りとかこの船内みたいに明るいところからだと見えないぞ」
ルーノ「……そうか」
ミラ「……あ、ああでも、そうだ。その、もしかしたらそのナベリ」
レイ「ナベリウスからなら見えるんじゃね?あそこ、夜は結構暗いしさ!」
ルーノ「そうか!よし、今夜見に行ってみよう」
レイ「一緒に行こうぜ!」
ルーノ「そうだな……!見れるといいな……」
クロス「行くのは結構だが、エネミーには気を付けろよ。夜のは凶暴だぞ」
レイ「ルーノがいりゃあ大丈夫さ!」



~ナベリウス~

レイ「おおー!晴れたな!」
ルーノ「でも月明かりがまぶしいな。見えるかな」
レイ「心配すんなって!ほら、あれ!」
ルーノ「……!」

ルーノ「……」
レイ「……」
ルーノ「……」
レイ「……すっげーだろ?」
ルーノ「……ああ」
レイ「あの辺で寝っ転がりながらみようぜ!」
ルーノ「わかった」

レイ「いやー風も気持ちいいし、うるさいサルも全然いないし最高だなあ……」
ルーノ「……こんなに静かなナベリウスは初めてだ……」
レイ「ほーんと……」
レイ「あれ、あそこで光ってるのが織姫と彦星だぜ」
ルーノ「なるほど……織姫と彦星も星のことを言っていたんだな」
レイ「ほら、天の川に阻まれてるだろ?」
ルーノ「本当だ……でも、7月7日は会えるんじゃあなかったのか?」
レイ「うーん、川はさんでるけど会ってるじゃんって話だろ……多分」
ルーノ「ええ……」
レイ「まあ、もともと離れ離れになった理由も、二人がいちゃついて遊んでばっかで仕事しなかったから、天帝っていうえらーい人が怒って離れ離れにさせたっていうもんなんだけどな」
ルーノ「……しょうもないような、そうでもないような」
レイ「しょーもないさ。だからま、川挟んでるけど我慢しろってことなんじゃない?テキトーだけどさ」
ルーノ「そうなのか……」
レイ「真に受けんなよなー、今の本当に適当だぜ」
ルーノ「そうか」

レイ「……いやー、でも今日はいい日だぜ」
ルーノ「そうだな、ありがとう」
レイ「あ?」
ルーノ「とても落ち着くことができた」
レイ「へっ、気にすんなよ。アタシはルーノがそういう風に自然に笑った顔が見れたからいい日だって言ってるだけだしな」
レイ「お前のそういう顔、めちゃくちゃレアだもん」
ルーノ「そうか?」
レイ「全然笑わないんだもん、ルーノ」
ルーノ「すまない……」
レイ「ほら、そうやってすぐ謝るから笑えないんだよ」
レイ「仲間なんだから、そういうの気にすんなよ!」
ルーノ「……わかった」
レイ「さて、そろそろかえろっか!」
ルーノ「ああ……」
ルーノ(それにしても本当に静かだな……夜はエネミーが凶暴になると、クロスも言っていたが……)
ルーノ(今日は寝ているのかもしれないな)
ルーノ「レイ、すまない」
レイ「あ!また謝った!」
ルーノ「ああ……いや、その。すまないが俺はもう少しゆっくりしてから帰る」
レイ「そんなに気に入った?じゃ、アタシももう少し一緒にいるぜ!」
ルーノ「いや、すまないが少し一人でいたいんだ」
レイ「……ちぇー」
ルーノ「……すまない」
レイ「なーんてウソウソ、もう眠いから帰るつもりだったよ。ただ、お前もあんまり長居すんなよな。周りに敵はいないっぽいけど、安全とは限らないぜ」
ルーノ「わかった、すぐに戻る」



ルーノ「……」
ミラ「……うわッ!?ルーノ!?」
ルーノ「……」
ミラ「な、なんだ。私が見に来てちゃあ悪いか。フン、悪かったな!」
ルーノ「……ありがとう」
ミラ「は?」
ルーノ「ミラが、静かに見られるようにしてくれていたんだな」
ミラ「フン、訳の分からないことを言うな。私はこの辺で夜空を眺めたいと思ったんだ」
ミラ「たまたまその時に周りのイヌとサル共が目障りだった、だから殴り飛ばした。それだけだ……」
ルーノ「けど、そのおかげでゆっくりと見ることができた。それに変わりはない」
ミラ「……」
ルーノ「……」
ミラ「……ジロジロ見るな!ぶん殴られたいのか」
ルーノ「いや、後ろに……」
ミラ「……!」
ルーノ「親玉が出てきたみたいだな」
ミラ「……お前のような奴がいるから寄ってきたんじゃないのか。まったくゆっくり夜空を眺める予定が台無しだ……」
ミラ「……せ、責任とって手伝ってもらおうか」
ルーノ「ああ、わかった」
ミラ「え……い、いいのか?」
ルーノ「俺ももう少し、ゆっくり眺めたいと思っていたところだ」
ミラ「…………」
ミラ「……」
ミラ「じゃあ……さっさと終わらせようか」
ルーノ「わかった」



おしまいまい
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