その前日

虐者「つまらん」
来栖「……?」

虐者「まったく、クソ面白くもない」
来栖「どうした急に」
虐者「グラールはよかった。俺より強いやつはゴロゴロいるし、この世界にはいないようなバカでかいバケモノ共がいたおかげで」
虐者「満ち足りていた、とても」
来栖「……そんなこと言っても、あの世界にはもう行けないぞ」
虐者「あれと同じ船をもう一つブラッドに作らせろ」
来栖「ブラッドの中では早くもロストテクノロジーらしいぞ」
虐者「アイツだけ時間の流れ方おかしくないか」
来栖「マグレでできたんじゃないのかきっと……」
虐者「クソッ」

虐者「あーーーーーー暇だ暇暇暇だ暇クソクソクソクソクソ人生怠惰な人生このまま終生こんな世の中はマジ最低」
白刃「なんですかそれ」
来栖「だだこねる小学生とレベルが大してかわらんな」
虐者「あ、そーだ!グラールよりもう少し近いところで似たような場所がないか探してみよう!」
虐者「そうすればもう少しテキトーに作った船でもたどり着けるはずだ」
白刃「大気圏突破するんですよ?そんな単純なものじゃないと思うんですけど」
虐者「うるさい!俺に不可能はない!だから作らせるといったら確実に作らせる!つまりブラッドにも不可能はなくなる!」
虐者「完璧な図式じゃあないか」
来栖「横暴だ」



虐者「クク……完璧だ、素晴らしい!これで俺の野望は達成されるのだ!」
虐者「オラクルへと出向き、すべての生きとし生ける者に闘争を挑んでくれるわ!ゲハハハハハ!」
来栖「言ってることもそのツラも完全に悪役のそれだからやめろ」
白刃「お疲れ様ですブラッドさん」
ブラッド「白骨化してないのが奇跡のようだよ
虐者「あらよっと!それじゃあちょっくら行ってくるぜ!」
来栖「あ、おい!ひと月に一回くらいは連絡よこすか帰ってくるかしろよ!」
虐者「ああ、向こうが楽しすぎてそのこと忘れてなけりゃあくれてやる!ありがたく思えよ!」


白刃「……また行っちゃいましたね」
来栖「ったくアクティブすぎるな、あいつは」
白刃「信じられませんよねー、こーんな美少女集団置いて一人冒険三昧……」
白刃「……男の子、ですよね」
来栖「ふ、まったくだ」
来栖「まあ、なんだ」
来栖「家に居座られ続けて、子供のだだこねを見続けるのも嫌だし」
来栖「これはこれで本当によかったかもしれんがな」
白刃「4日くらい経ったらきっと物足りなくなりますよ」
来栖「そしたらブラッドに追加で船を作ってもらうさ。ロストテクノロジーにならないうちにな」
白刃「ブラッドさん白骨化どころか骨も残らなくなっちゃいますよ……」



虐者「さてと、あとはオートパイロットに任せて……お!」
虐者(あれはグラール!)
虐者(遠くからでもわかるものだな、クラッド6……懐かしいな)
虐者(あの海岸の暴れん坊の子供は元気にしてるだろうか……)
虐者(いろんな奴がいたな……)
虐者「……」
虐者「ふ、こう物思いにふけってると、妙にしんみりしてくるし……眠くなってくるもんだな……」
虐者「ま、いい……」
虐者(グラールの夢でも見ながら……新天地オラクルへ出向く、悪くない……)



虐者「……?んあ、なんだビービービービーうるさいな、ついたのか?」
虐者「警告?」
アナウンス「前方に、巨大障害物あり、至急手動での回避を」
アナウンス「前方に、巨大障害物あり、至急手動での回避を」
虐者「アー!?きっさまオートパイロットっつっただろが!ちゃんと避けろクソッタレ!があああああああ!!」
虐者「ぐおおおお間に合えええええええええ!!」\ドゴォ/
虐者「ぐっはがアッ!!」
アナウンス「コントロール低下、エンジン機能停止、不時着モードへ移行します。」
アナウンス「衝撃にそなえ……」
虐者(…………頭が)
虐者(……打ち付けた……みたいだ……くらくらする…………)
虐者(不時着……だと……?)
虐者(死ぬ…………のか……、このまま…………)
虐者(消えて…………たま…………る…………か……………………)
虐者(………………)
虐者(…………)
虐者(……)








レイ「……?流れ星……?」
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