う゛み゛!゛

レイ「ルーノ!海行こうぜ、うーみ!」
ルーノ「うーん……ケサランパサラン大顕現……」
レイ「!?」

レイ「うみ゛!」
レイ「海がダメなら山!」
レイ「死にたくなきゃどっちか選べクズども!」
ミラ「無体な……」
クロス「よくもまあそんな旅行じみたことをする余裕があると思えるな」
クロス「先日ルーノが家を爆破したせいで、懐は今の季節と反対の気温だというのに」
レイ「……ええー」
レイ「そこをなんとかぁ……お願い……クロスぅ、おねがいぃ……」
クロス「……」ゾワワ
クロス「フン!」バキッ
レイ「べふっ」
レイ「おい、なんで殴った。しかも顔面」
クロス「え、いや……不可抗力」

レイ「頼む……マジで海か山……2択で」
クロス「どっちかに行かなきゃ死ぬ病気にでもかかってるのかよ」
レイ「わかったじゃあ三択にする。 海に行くか山に行くかいっそアタシを殺してくれ」
ミラ「アンタいきなりなんて3択を迫ってるんだ!」
レイ「夏に海にも山にも行かずニートじみた生活をするなんて、アクティブなアタシの心は耐えることができないから結果的に死ぬんだ……だから殺せこのクソ野郎ども」
クロス「自分勝手きわまりないし、そんなことで死なない死なない」
レイ「いや死ぬちゃんと死ぬ。血液中のSummer Vacation成分の不足で死ぬ」
ブラッド(なんだろうその最高に頭悪そうな成分不足させてみたい)
レイ「頼むよーよしんば借金したってあたしらがフルで頑張れば実際何とかなるだろ?」
クロス「ふざけんな!これ以上家のチームの評判を」
クロス「お前の私利私欲のためだけに下げられてたまるか」
レイ「ほんとケチだなー。下の名前クソケチウンコ野郎に改名しろよ」
クロス「次からお前の毎月の給料の10割家計につぎ込んでやろうか」
レイ「ごめんなさい」

レイ「お前らぶっちゃけこのさわやか極まりないウルトラ晴天ハッピーサマーに何かしたいと思わないわけ?」
ルーノ「こう暑いと、自然とだらけてしまうな……」
ミラ「ああ、仕事が終わったらもうダウンだ」
クロス「まあ山は山でも凍土の山なら行ってもいいかもな」
ブラッド「仕事してなくても暑くて何もしたくないもんねー」
レイ「ダボ共が!!」
レイ「なんだよ完全にニート根性じゃねーかよ……」
ブラッド「レイちゃんが元気あり余りすぎなんだよ……」
ルーノ「レイは仕事した後も元気だからな」
ルーノ「それは本当にスゴイと思うぞ」
レイ「だろ!えへへーん」
レイ「だからルーノも一緒にスゴくなろうぜ!」
ルーノ「……頑張ってはみよう」
レイ「ほら!ルーノはやる気だしたぜ!お前らは本当にダメなやつらだクソッタレ共め!」
クロス「こんな暑い中動いて熱中症で倒れるくらいならクソッタレでいい」
レイ「……」
レイ「……ま、いいや」
レイ「じゃあルーノ!海と山どっちがいい?」
ルーノ「え、今日行くのか」
レイ「うん!」
ルーノ「うーん……」
ミラ「お、おい。今日はルーノは緊急任務3つもこなした後だぞ」
レイ「うん、テントはって泊まる予定だし時間的には問題ないぜ。キャンプだよキャンプ」
ミラ「そういうことを言ってるんじゃなくて……」
ルーノ「海がいいな」
ミラ「えっ!?」
レイ「やったー!じゃ、行こうぜ!」
ルーノ「準備はいいのか?」
レイ「もう準備してあるよ」
ルーノ「わかった」

ミラ「ほ、本当にいったのか……」
クロス「まったくお元気なことで」
ミラ「信じられない……休ませてやろうとか、そういう考えはないのか」
クロス「うーん、考え方は人それぞれだからな」
クロス「あれはあれで、ルーノは楽しく過ごして帰ってくるかもしれないしな」
ミラ「……」
ブラッド「ま、俺らはのんびりしよーぜ」
ブラッド「明日は今日より暑くなるらしいしさあ」
クロス「うげー……」
ミラ「本当に大丈夫なんだろうか……」



レイ「うひょー!海だあ!夕焼けだー!」
ルーノ「きれいだな」
レイ「っと!あんまりゆっくりしてたら寝る場所とか料理作る時間なくなっちゃうぜ」
レイ「それっ!」
ルーノ「これは?」
レイ「テント!これを立てて、中に寝袋しいて寝るんだぜ」
ルーノ「なるほど、俺はどうすればいい?」
レイ「おっ、やる気満々じゃねーか。じゃ、教えてあげるから、その通りにやってみてくれる?」
ルーノ「わかった」

レイ「さて、その間に火の準備と……」
レイ「こういう時は炎テクニックとか使えば早いけど、疲れるのやだしな」
レイ「原始的にいこ」
レイ「……は―、でも夕方になってくると少し涼しいなー」
レイ「これが最高なんだけどな、あいつらほんともったいないぜ」
レイ「……でもまあ、そのおかげでルーノと二人きりだし、いいか!にへへっ!」
ルーノ「レイ」
レイ「あれ?ルーノ、なんかわかんないことあった?」
ルーノ「テントは立て終わったぞ」
レイ「はやぁー!こっちまだなんも終わってねーよー」
ルーノ「他にできることはあるか?」
レイ「んーー……中に電灯とか寝袋とかテキトーにセットしとこっか」
レイ「それはアタシがやるからさ、火見ててくれる?」
ルーノ「わかった」
レイ「ちょいちょいうちわで煽いどいてー、あ!消すなよ!」
ルーノ「わかった、気を付ける」

レイ「おー、完璧じゃーん!」
レイ「……ってしまった、アイツの馬鹿力のこと考えてなかった……これペグ抜けんのかな。見えなくなっちゃってるよ」
レイ「ま、いいや!ちゃちゃっと済ませよ」

ルーノ「……」
ルーノ(レイと二人きりか)
ルーノ(クエストとかは二人でよく行ってるが、それとは違う感じがするな)
ルーノ(……)
ルーノ(人が結構多いな。 結構有名な場所なのか)
レイ「ルーノ!どう?」
ルーノ「取り敢えず火は消えてはいない」
レイ「……うんうん、大分よさそう!」
レイ「そんじゃー夜ご飯にしますかーっと」
レイ「来る途中で肉とか野菜買ってきたからなー」
レイ「バーベキューってやつ」
ルーノ「焼くのか」
レイ「炭火で焼くとまた違うんだぜー」

ルーノ「……」
レイ「あはは、よだれ」
ルーノ「もう食べていいのか?」
レイ「ばっかまだ生だよ」
ルーノ「こんなに待ち遠しいのは初めてかもしれない」
レイ「へへ、来てよかっただろ?」
ルーノ「ああ。 クロスたちは少しもったいないことをしたかもな」
レイ「へへっ!そうだろ?」
ルーノ「これ、もういいか?」
レイ「お、いいんじゃない?」
ルーノ「……いただきます」
クロス「……お、いたいた」
ブラッド「おーーーいレイちゃーん、ルーノくーん」
ルーノ「ん?」
レイ「げっ!!!」
白刃「こんばんはー」
来栖「ほお、バーベキューか」
レイ「なんでお前ら!来ないって言っただろ!」
クロス「いや、思いの外暇になったのと、意外に外が涼しかったんでな」
白刃「バーベキュー頂きに馳せ参じました!」
レイ「くんな!帰れ!このニート共!てめーらにやる肉はねー!」
クロス「ぐわーっ!!!ぺっぺっ砂をかけるなばはー!」
ブラッド「目があ!目がああああああ!」
白刃「ブラッドシールド!」
来栖「前に同じ!」
ブラッド「ああああんまああああありだああああああああああ!」
ルーノ「肉ならたくさんあるし、皆で食べた方が楽しいぞ、レイ」
レイ「ぐぬぬぬぬぬ……!」
ミラ「その、一応花火も買ってきたし……どうだ?」
レイ「けっ!そんなもんで取り入ろうったって無駄なんだよ!花火はもらう!で、テメーは帰れ!」
ミラ「な、なんだと!?」
クロス「なんって自分勝手なヤローだ……!!」
ミラ「もう我慢できん……!」
レイ「うるせー!どっちにしたっててめーらの寝る場所はねーんだよ!テントはアタシら二人の分しか持ってきてねーんだからな」
レイ「にわかキャンパーはおうちの庭でやってろってんだ!」
クロス「それなら心配ご無用、ちゃーんと俺らは俺らで持ってきたからな」
レイ「クソッタレ共が……!!」
白刃「ルーノさん!こっちの寝袋、涼しいんですよ!」
ルーノ「そうなのか?」
白刃「一緒に寝てみましょうよー」
レイ「ぶっ殺すぞこの女狐が!」
ミラ「肉も野菜も焦げてるぞ」
ブラッド「もったいないねー」
レイ「てめーら勝手に食うんじゃねー!!!」

レイ「あーもう……最悪だぜ」
ルーノ「でも、賑やかになって楽しくなったぞ」
レイ「……ま、ルーノがいいならいいけどさっ」
ルーノ「レイは嫌だったのか」
レイ「え?まあ、嫌ってわけじゃないけど……」
レイ「ルーノは二人よりたくさんの方がよかったのか?」
ルーノ「ああ、人が多い方が、食事も遊びも楽しい
ルーノ「この後の花火も楽しみだ」
レイ「そですか……」
ルーノ「?」

レイ(やーれやれ、ほんとにどんくさいんだからもう)
ブラッド「おーい、そろそろでかいの打ち上げるぜー」
クロス「しょっぱなから大きいのとは景気いいな」
ブラッド「あくまで今日の分の一番だからな……ククク」
白刃「どんだけ買ってきたんですか……」
ミラ「わ、私は最後の日の分だけ買ってきたんだが、コイツ……」
ブラッド「それだけじゃ足りねえと思って1週間分買ってきたぜ」
来栖「バカだ……」
白刃「今に始まったことじゃないですけどね」
ブラッド「火つけた!」




ルーノ「おお……」
レイ「祭りの奴見た後だとちょっとしょっぱいだろ」
ルーノ「まあそうかもしれないが、海の近くでみるとまた違うな」
レイ「なるほどねー」
ミラ「そういえば……海の近くでの花火大会とかはないのか?」
クロス「そういえばこの辺ではないな、ミラのところではあったのか」
ミラ「ああ。 今ももうやってるんじゃないかな、復興も大分進んだようだし」
ルーノ「……」
クロス「それなら、今度全員で見に行ってみるか?」
ミラ「うーん、どうだろう。 もともと閉鎖的な惑星だしな……よそ者は入りづらいかもな」
レイ「ウォパルででかい花火でもあげときゃいいじゃん」
レイ「砲仙花700発くらい集めてさ」
ブラッド「俺らがただじゃすまねえよそれ……」
白刃「手持ちもう開けちゃいましたよー」
レイ「だー!フライングすんなこのやろー!」
来栖「子供かお前ら……」
レイ「じゃー年増はやるな!」
来栖「1本だけやる。 お前の顔に向けてやるから待ってろ」
レイ「暴力!」
クロス「お前さんの場合、刀振り回した方が強いだろ。なんだかんだ、花火やりたいんじゃないのか?」
来栖「今2本に増えた」
クロス「!?」

白刃「ルーノにいさーん、線香花火!」
ルーノ「兄さん?」
白刃「えへへ、似てるからいいかなって」
ルーノ「月刺虐者、にか」
白刃「やってみます?」
ルーノ「やってみよう」
白刃「動かしちゃダメですよー」
ルーノ「……む、難しいな」
白刃「手震えてる」
ルーノ「むむむ……」
白刃「ルーノさんも、兄さんも……似てるんですけど違うんですよね」
白刃「ルーノさんは優しいです」
白刃「兄さんも優しいんですけど、それとはちょっと違う感じ」
白刃「わかります?」
ルーノ「わ、わからないな……俺は、月刺虐者に会ったことがないからな……あっ」
白刃「落ちちゃった」
ルーノ「白刃さんのは、まだ続いてるのか」
白刃「上手でしょ?」
ルーノ「すごいな」
白刃「えへへ、そういうところがやっぱり違いますね。 兄さんだったらなにくそ!ってリベンジしてくるんですよ、子供みたいに」
ルーノ「そうなのか」
白刃「……そういうのが長いことないと、やっぱりちょっと寂しくなっちゃいます」
ルーノ「……」
ルーノ「必ず俺が見つけ出す。 その月刺虐者という男」
白刃「……」
白刃「……そういうずるいところ、そっくりですね」
ルーノ「ずるい?」
白刃「なんでもないです」
白刃「ミラさん寂しそうにしてましたよ?行ってあげましょうよ」
ルーノ「そうか、わかった。 ありがとう」

ルーノ「ミラ」
ミラ「ル、ルーノ!」
ルーノ「花火、やらないのか?」
ミラ「ああ、少しやったんだけど……どうにもよさがわからなくて……はは、ダメだなほんと私は」
ルーノ「……」
ルーノ「……アニマの復興は、大分進んでる様子か?」
ミラ「あ!そうそう、もうほとんど元通りみたいなんだ」
ミラ「だから、近いうちに少しアニマに戻って様子を見に行くかもしれない」
ルーノ「そうか」
ルーノ「……本当にすング」
ミラ「……もう謝らないって、約束しただろう?」
ミラ「気にしてないから」
ルーノ「……わかった」
ミラ「そうじゃないと、不公平だろう」
ミラ「本当はお前はレイのそばにいなくちゃいけないのに」
ミラ「こんなくだらない悩みのために私のところへ一々こなきゃいけないんだ」
ミラ「それじゃあお前は不幸になるばかりだ」
ミラ「仲間が不幸になる様を見たいと思うようなやつじゃないよ、私は」
ルーノ「下らなくはない」
ルーノ「たとえミラが気にしていないとしても」
ルーノ「忘れていい罪ではないと、俺は思う」
ルーノ「ずっと、向き合い続けて生きる義務が、俺にはあるはずだ」
ミラ「ルーノ……」
ルーノ「だが、そのことではもう苦しまない」
ルーノ「そう生きていいと言ってくれたからな」
ミラ「……」
ミラ「じゃあ、早くレイのところへ行ってこい」
ミラ「二人きりのキャンプ、邪魔してすまなかった。 明日、クロスに帰らないかどうかちょっと説得してみるよ」
ルーノ「いや、その必要はない」
ルーノ「キャンプが二人きりである必要はないからな」
ミラ「え?」
ミラ「でも、それじゃあレイが」
ルーノ「さっきレイにも言ったが、こういうことは仲間全員で一緒に楽しんだ方がいい」
ルーノ「俺もその方が楽しいからな」
ミラ「……」
ミラ「……ははっ、あはははっ!」
ミラ「……そうか、じゃあ仕方ないな!」
ルーノ「ああ、そうだな」
ミラ「ふふふ……あははは」
ルーノ「……」
ミラ「ははは……はあ」
ルーノ「……」
ミラ「……?」
ルーノ「……」
ミラ「ルーノ?」
ルーノ「……ん、すまない。 少し眠くなってきてしまった」
ミラ「ああ、そうか。 悪かったな、こんな遅くに話し込んで……」
ルーノ「いや、大丈夫だ」
ミラ「じゃあ……おやすみ、ルーノ」
ルーノ「おやすみ、ミラ」
ルーノ「また明日」
ミラ「うん、また……明日」



-続くのか?-



レイ「……ルーノもう寝てんの?」
ルーノ「……zzz」
レイ(し、信じらんねー……)
レイ(寝るの早すぎだろ……!)
ルーノ「……zzz」
レイ「……」
レイ(でも、これはチャンスかも!)
白刃「あ、何考えてるのかは全然わからないんですけど、なんとなくテントすぐ隣にはっちゃいましたごっめんなさーーーーい!」
レイ「調子に乗るなよメス豚……!!!!!」ビキビキ
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