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ミラ・アルタイル vs ルーノ ~2.疑心~

ミラ(……さて、取り敢えず拠点は確保した)
ミラ(アークスシップか、居住区はかなり充実しているな)
ミラ(これなら問題ない……さて、まずはナベリウスに向かうか)

レイ「ルーノ、いいのかよー森林探索の任務なんてよー」
ルーノ「どうしてだ?天気は悪くないが」
レイ「アホ!お前が3日前に襲われたのって森林エリアだって話じゃねーかよ!」
レイ「ヤツも絶対ここを探してるに決まってんだろ……」
ルーノ「……それもそうか」
レイ「ったく」
ルーノ「よし、レイ。今から戻ろう」
レイ「アホー!!任務破棄の理由はどうするんだよ!危険人物がいるのでやめますってか!?そんなん適宜対応してくださいで終わりに決まってんだろ!」
ルーノ「……それもそうか」
レイ「しっかりしてくれよ」
ルーノ「すまな……!」
ルーノ「 レイッ!!」
レイ「わひゃあ!?」
レイ「る、ルーノ、こんな野外でそそそれはちょっとああああアタシそのここここけ心のののじんびが」
ルーノ「……」
ミラ「ほう、よく躱したな」
ミラ「その様子を見ると……この前の金髪に加えてそこのガキも貴様の仲間のようだな」
レイ「んなっ……」
レイ「……なんだ?あのちっこいの……?」
ミラ「…………」




ナベリウスに吹いていたそよ風が、これから起こる波乱を予告するようにだんだんと強くなっていく。
ルーノは一歩レイの前に出て、レイを庇うような位置に立った。

「あれがミラだ」
「マジかよ!全然強くなさそう」
「試してみるか?」

背後から聞こえた声に戦慄を覚え、レイが素早く振り向く。
だが、そこには既にルーノの背中があり、レイにはその様子がわからなかった。

「ルーノっ!?」

ルーノはミラの蹴りを両手でしっかりと受け止めていた。
ミラは眉を顰めて舌打ちを一つうち、4mほど後ろに飛びのいた。

(やべえ……油断してたとはいえ、ブラッドの言った通りだ……すっげえ強えぞコイツ)
(けど、いつまでもルーノの足手まといってのもシャレになんねえよな……!)
「レイ、クロスのところへ戻ってくれ」
「ええ!?なんでだよ、アタシもやるぜ!」
「ミラの狙いは俺だ」
「だったら余計に退けねえな。仲間見捨てていくヤツがあるかよ」

腰に据えたカタナに手をかけ、低く腰を落とす。
一方、対峙するミラは構えをとき、やれやれといった風にわざとらしくため息をついた。

「はっ……そこの生物兵器と自分の力の差もわかってないのか。お前は邪魔だから帰れといわれてるんだよ。そのくらい察しろ」
「ッ……!」
「もちろん、私との力の差も圧倒的だ……もう一度試してみるか?」
「さっきはそいつが庇ってくれてよかったが、もしも貴様一人なら今頃―――」
「おい」

ミラの背後から、威圧するような声と空気が叩きつけられる。
ミラが振り向くと同時に、空中で天高く構えられた刃が振り下ろされ、縦一線に光を描く。
が、その光はミラの頭へと届くその手前、ミラの拳によって粉々に砕け散った。

(カタナが……!?)
「弱い」

宙で無防備な状態のレイに対し、ミラは深く腰を落として力を込めた。
だが、次の瞬間、レイはミラの視界から再び消え去った。
ミラは多少驚いたように目を見開き、先ほどルーノがいた場所を向く。
そこには、レイを抱えた状態でルーノが立っていた。
ルーノはゆっくりと手を離し、レイを立たせる。

「……貴様がそいつを守る意味は、自分を慕ってくれるから。ただそれだけなのか?」
「そうだ、それだけで十分だ」

ルーノの返答を聞き、ミラはそれをふん、と笑い飛ばす。

「まあ、そうだろうな。そうでなくては戦えもしないただのゴミに等しい荷物を守るわけがない」
「お前のような殺戮兵器を慕ってくれるようなヤツはそうはいないだろうからな……ま、必死になるのはわからないでもない」

あざけるようなミラの口調は、さらに増長していく。
それに比例するように、レイの心の奥で怒りの炎が業火へと燃え上がっていく。

「……許さねえ」
「ククク、なんなら2対1でもいいぞ?そんなゴミが増えたところで私に不利な条件にはなりえない」
「むしろ、貴様のおもりが増える分、私にとってはメリットかもな」
「ッ~~~!」

ミラの言葉に歯を食いしばり、拳を握りしめるレイ。
ルーノは、今にもミラに襲い掛からんとするレイの肩に静かに手を置き、ミラに言い放つ。

「わかった、そうさせてもらう」
「……なに?」
「る、ルーノ……?」

不思議がるレイに、ルーノはミラを見据えたまま、小声で静かにレイに伝えた。

「隙を見て二人で逃げるぞ、ミラは殺せない」

ルーノに対し、レイも同じく小さな声でミラに聞こえないように話しだす。

「殺せないってなんだ? アイツ、再生能力でもあるのかよ」
「そうじゃない、ミラの復讐の動機は間違っていないんだ。ミラが俺を殺す権利はあっても、俺がミラを殺す権利はないんだ」
「でもお前、その頃の記憶ないじゃんかよ。 本当に殺したなんて言いきれないだろ」
「だが、殺してないとも言い切れない」
「っぐ……そりゃまそうだけど、証明できないんじゃどうしようも……」
「いずれにせよ、生物兵器という以上、俺はたくさんの命を奪ってきたんだろう」
「記憶にないから許してくれなんて、そんなことはきっと通用しないし、言いたくもない」
「……」

ルーノの眼を見て、レイはため息をついた。

「わかったよ、そんじゃ私は適当に気が済んだら先に逃げるから……足止め頼むぜ」
「……レイ」
「アタシもまだアークスは辞めたくねえからな。アークスでもないヤツに怪我させて問題になるのは御免だ、だろ?」

ルーノは、レイの表情を見て微笑む。
そして二人同時に、正面に立つミラを見据えた。

「無駄話は終わったか?」
「けっ、性格の悪いお前が律儀に待ってくれてるとは思わなかったぜ」
「言ってろ」

ミラが二人に向かって突進すると同時に、左右に二手に分かれるルーノとレイ。

(また逃げる気か?だが……生物兵器の行動を考えれば)
(追うのはコイツだけで十分!)

ミラは獲物を狩る虎のように獰猛な目つきをぎらつかせ、一気に方向転換してレイの方へと一直線に向かった。

(そんなこったろうと思ったぜ)

レイは素早く飛び上がり、目の前の岩壁を駆け上がっていった。
ミラはそれを目で追いながらも、岩壁の前ですとんと立ち止まり、腰を深く落とした後、掌底を岩壁に叩き込んだ。
巨大な岩壁が轟音を立てながら粉々に砕け、レイの足場もふわりと浮き、やがて落ちていった。

「うわっ……!?」
「終わりだな」
「くぅっ……!」

しかし、ミラがレイに攻撃を加えるよりも早く、ミラの後方から青く光る無数の光弾が襲い掛かってきた。

「!」

咄嗟にその場から飛びのくミラ。
レイはその隙に着地し、一目散にキャンプシップのテレポーターへ向かって姿を消した。

「くっ……逃がすか!」

ミラはその後を追おうとするも、ちょうどミラとレイを分断するように光弾が飛び交い、それを許さない。

「ええいッ……!この色、ヤツの気功波か!小癪な真似を!!」

飛来する光弾の方角を睨みつけ、ミラは一気に距離を詰める。
鮮やかとさえ形容できる身のこなしで、ただ一つの光弾に身体をかすめることもなく、ミラは青い光の中を駆け抜けていく。

「ククク……雑魚が、貴様の攻撃なんぞが私に当たるか」

ルーノの姿を見つけるや否や、ミラは一層脚に力を込め、はるか遠くから彼の場所まで直接とびかかっていった。
ルーノの漆黒の瞳が彼女の姿を捉えた。
それと同時に、ルーノは攻撃を止める。
数秒後、ミラはルーノの目の前に立ち、射貫くような真っ直ぐな視線でルーノを睨みつける。

「貴様の思惑通りというわけか……こうも小賢しい真似をされれば、確かにこちらへ飛んで来る他ない。どこまでも癇に障る野郎だ……」

低く、静かに、しかし怒りをあらわにした様子の声。
ミラはゆっくりと構えた。

「言っておくが、以前のように黙って食らっていてどうにかなると思えば大間違いだ……今回は本気で行かせてもらう。もはや様子見の必要もなくなったからな」

ルーノは以前と変わらず、何もしゃべることなくミラをじっと見据える。
ミラはその様子に苛立つように舌打ちを一つ打ちながら、一瞬でルーノの懐に潜り込み、裏拳を腹部に打ち込んだ。

「ぐはッ……!?」
「どうだ?少しは自分の立場がわかったか?」

ミラはあざ笑うような表情を浮かべながら、音もなく、まるで浮遊するようにふわりと飛ぶ。
直後、槍のような鋭い蹴りがルーノの顔面を横殴りにし、彼をはるか遠くまで吹き飛ばした。

「がはっ……げほ……」
「そろそろ身に染みてわかったはずだ」

ミラは前のめりに倒れかけたルーノの前髪をつかみ、無理やり起こす。
そのまま首をぐっとつかみ、すぐそこの岩壁にめり込ませるように叩きつける。
立て続けに強烈な前蹴りをルーノの胸部に放ち、ルーノは岩壁を貫通して地面を転がっていった。
受け身を取ることはできなかったが、ルーノは一つ息を吐くなり、すぐに両足でしっかりと立った。
だが、その眼前には既にミラが立っていた。
全身からは、フォトンが闘気のように迸っており、その様子にルーノも戦慄を覚える。

「お前が生きていていい時間はとっくに終わったんだよ」
「悪に敗れる正義はない、悪は正義に敗北するためだけに生まれてくる」
「お前の悪は、長く生き過ぎだ」

ふっ、とミラがルーノの視界から消える。
それほどのスピードでの接近だった。
しかしルーノは、襲い掛かる彼女の拳をしっかりと手で受け止めた。
片方の空いた手は握られていない。
しかし、それをそのまま、ミラに向かって思い切り振った。

(知っている)

(知っててなお)

( 生 き た い ! )








「父さん!母さん!」
「ミラ!ベルを連れて逃げるんだ!早く船へ乗り込め!」
「行きなさい!ミラ!」
「嫌だ!私も戦う!」
「ミラ!」

「……父さん……母さん……!」
「ふ、オラクル以上にフォトン技術の発展した都市と言うから、どんな戦力があるのかと思えば……所詮はこの程度か」
「期待外れも甚だしい」

(なんで、どうして、こんなことに……)
(コイツが……コイツが、コイツのせいで……)
(殺す……殺す……!絶対、殺してやる……!!)






ミラ「……!」
ミラ「……ここは」
ミラ(どこかの部屋……?)
ミラ(私は……ヤツと、あの生物兵器と戦っていたはずじゃ……)
ミラ「ぐっ……!」
ミラ(頭が割れそうだ……なんて痛みだ)
職員「や、気付きましたか。安静にしていてください」
ミラ「……?」
ミラ「誰だ……ここはどこなんだ」
職員「ここはメディカルセンター。私はここの職員ですよ」
職員「あなたは惑星ナベリウスで倒れてたとのことでした。アークスの方が運んできてくれましたよ」
ミラ「……は?」
職員「名前を聞こうと思ったんですが、すぐに帰ってしまいましてね」
ミラ「……そいつ、髪を結んでいなかったか、黒髪で」
職員「ええ、そうですよ。あまり見かけないので、多分新人のアークスなんでしょうね」
ミラ「!」

ミラ(あの一撃で……たった一撃で)
ミラ(敗れたというのか……私が……?)
ミラ(……)
ミラ(……悔しい)
ミラ(泣いてどうこうなる話でもない)
ミラ(だけど、この力の差はあまりにも圧倒的過ぎる)
ミラ(どうしてあんな化け物がいるんだ)
ミラ(あんな巨悪を誰が倒せるというんだ)
ミラ(神がいるんだとしたら、神はあの存在を認めているということなのか)
ミラ(私の故郷のアニマは……滅ぼされる運命にあったということなのか)
ミラ(私の父さんと母さんが、ヤツに殺されるために生まれてきたということなのか)
ミラ(ッ~そんなことが……)
ミラ「あってたまるかッ!」
ミラ「うッぐ……!」
ミラ(……)
ミラ(死んでいないだけよかった)
ミラ(まだ復讐のチャンスはある)
ミラ(残念だが、直接手を下すことは敵わなかった……だが、別の方法はある)
ミラ(不本意だが、それしかない)
ミラ(そうだ、どうあれヤツを殺すんだ)
ミラ(父さんと母さんの無念、そして同胞の仇)
ミラ(これは私一人の戦いではないんだ……)



レイ「で、助けちまったんだとさ」
ルーノ「す、すまない」
クロス「ははは!お前らしいな」
レイ「笑い事じゃねーよバカ。行っとくけどアイツ、ものすごい強いぜ……お前でも一人だと勝てるかどうか」
クロス「しかしなー、助けなかったら助けなかったで厄介だぞ。何せそいつは、扱い的には一般人じゃないか」
クロス「既にアークスであるルーノが見捨てたとなると、それはそれで問題だ」
レイ「ぬぐう……まあ確かになー」
レイ「ってことは、今後アタシたちはアイツに襲い掛かられる度に撃退してメディカルセンターに運ばなきゃいけねえってのかよー、勘弁してくれよ」
クロス「ま、確かに何らかの対策は必要だな。ルーノへの復讐か……」
クロス「気持ちはわからんでもないが、本人以外にもなりふり構わずってなると逆に向こうが凶悪犯に思えてくる気がしないでもないけどな。やりすぎというかなんというか」
ルーノ「だが、過去に俺も似たようなことをしたのだろう。だとすれば、それは仕方のないことだ」
レイ「アタシたちにとっちゃ仕方のないことですまねーけどな」
ルーノ「……わかっている」
レイ「い、いやいやルーノが悪いってんじゃなくて!あのヤローがなんか見境ないからさ……」
クロス「そもそもだ、お前確認は取ったのか」
ルーノ「確認?」
クロス「あまり言いたかないが、お前は大量に作られたクローンの内の1体に過ぎない。お前と似たような容姿の奴は、ガラテア曰くあと127体いるんだろ」
クロス「殺したのは本当にお前なのか?」
レイ「見分けはつかねーだろ。ずいぶん前の話みたいだし、アタシたちですらわかんねーんだから」
レイ「それに、ヤツの言い分によると、たとえ自分の親を殺した本人じゃないとしても、同じように命奪ってんだから罪を背負ってるのは変わんねー、だから死ね……ってことだとさ」
クロス「随分……なんというか、正義感が強いというか……」
レイ「まあ、対策なら……ないこともないぜ」
クロス「ほう」
ルーノ「どうする気だ」
レイ「戦意喪失させちまえばいいのさ」
ルーノ「……?」
レイ「ヤツが復讐を続ける理由は、お前を殺すためだ」
レイ「お前が殺せそうだと思うから復讐しようって思い続けるんだよ」
レイ「だからお前が一回本気出して突き離してやりゃーいいのさ」
ルーノ「だが、ヤツは手段を選ばない。現に今日はレイを優先して狙ってきたじゃないか」
レイ「そこはじゃあ、クロスの出番ってことで」
クロス「おい」
レイ「アタシじゃ正直勝てねえ」
クロス「そう言う問題じゃないだろ、ヤツにかなわないと思わせるほどの力が俺にあるかどうかだろ」
レイ「あるよ」
クロス「なんってテキトーな!」
ルーノ「そっちが襲われている時は、できる限り俺も速く駆け付ける」
レイ「だな、そうすりゃもう無理だーって諦めるだろ」



ミラ「……」
職員「はい、お金は大丈夫ですよ。払っていただいてるので」
ミラ「……なに?」
職員「こちらへ運んでくれた方先払いでーって」
ミラ「……」
ミラ(つくづくあの男、何を考えているのかわからん)
ミラ(恩を売ってるつもりなんだろうか。だとしたらお笑いだ)
ミラ(その行為は私の感情を逆なでするだけだ……)
ミラ(復讐する相手に保護される、こんな屈辱があってたまるか)
ミラ(……)
ミラ(礼くらいは、礼儀として言うべきか)
ミラ(いや、必要ないな)





-数日後-

ミラ「おい」
ルーノ「……」
ミラ「ここを通ると思ったぞ。アークスとやらは皆この通路から出発していくからな」
ミラ「この場で始めるのも悪くないが……」
ルーノ「……」
ミラ「その前に貴様に一つ聞きたいことがある、先日の戦いの後の話だ」
ミラ「メディカルセンターの職員から聞いたが、私を運んだのは貴様だな?」
ルーノ「俺は違う」
ミラ「とぼけるな。職員から容姿の詳細を聞いた。お前以外にありえん、ヘンテコな特徴だらけだった」
ルーノ「……」
ミラ「なぜ助けた」
ミラ「自分を殺しにくるような相手を助けるのは、恩を売るために以外に考えられない」
ミラ「だが、何度も言っているように、私はそんなことで復讐の手は緩めない」
ルーノ「殺しに来るのは、過去の俺が原因だ」
ルーノ「恩を売るとかそう言う問題じゃなく、そうする義務があったと思った」
ミラ「……義務か」
ルーノ「死ぬことの代わりの一つだ」
ミラ「代わりに成り得ない」
ルーノ「……足りないのはわかっている、だからこそ」
ミラ「足りる足りないの問題じゃない、死とそれらの行動はそもそも等価になりえないといっているんだ」
ミラ「第一矛盾していると思わないか」
ミラ「お前は私たちのようなお前の被害者に対して、罪を償いたいと思っているのに」
ミラ「その被害者が死を望んでいるのに、お前は別の形で返す。これが償いになると思っているのか?」
ミラ「金をよこせと言ったのにその辺の石ころをもらうようなものだ」
ルーノ「……」
ミラ「私はこれから貴様の仲間を襲う」
ミラ「大切な仲間を殺されたくなければ、今この場で自害しろ」
ミラ「そうすれば、お前の仲間に手は出さないと約束しよう」
ルーノ「それはできない」
ミラ「……そうか。やはり、自分の身が可愛いか」
ルーノ「仲間にその話はもうしてある。ミラが襲い掛かってくるかもしれないこと、俺のせいでそうなっていること」
ミラ「……なに?」
ルーノ「クロスも、レイも……そして他の皆も、それでも俺と一緒に戦ってくれると言っていた」
ルーノ「ミラの言う通りだ。俺は俺の身体を大切だと思っている」
ルーノ「この身はもう、俺一人のものではないからな」
ミラ「!」

ミラ(……妙だ)
ミラ(この前から、ずっとそうだ)
ミラ(あの男の言動……常に誰かを思っている。その場しのぎの作り物の言動ではない)
ミラ(……殺しにかかっているこの私に対してすら、その思いの例外ではない)
ミラ(あいつから”殺そう”という意思を感じない)
ミラ(……あんな奴が本当に私の両親を殺したというのか?)
ミラ(……復讐か)
ミラ(ヤツがどんな人間か、もう少し調べる必要がありそうだな)
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