立ちはだかる悪意

最近書き物が多い

レイ「おーい、頼まれたモン持ってきたぜ」
クロス「おう、助かる」
ルーノ「……これは?」
レイ「鉄仮面の男の資料ってとこかな。任務参加履歴とか集められるデータ全般集めてきたんだ」
クロス「俺がレイに頼んだんだ。念のため、チーム全員で危険度の意識合わせをしておこうと思ってな」
ルーノ「なるほど」
白刃「それにしても兄さん、やっぱり逃げなかったんですね」
ブラッド「まあアイツの性格を考えれば、あんな野郎とあのシチュエーションになっちまえばまずやり合うわな。 しかもミラちゃんとの楽しい楽しいバトルがこれから始まろうって時に妨げられたんだ。 代役を務めてもらわなきゃあ収まらねーってとこだろ」
レイ「けどよ、アタシらが見つけたからいいようなものの、あのままやってたら負けそうなくらいボロボロだったぜ?アイツって本当にそんなに強いのかよ?」
白刃「正直なことを言うと、本当に強いですよあの人は。 ルーノさんにはまず敵わないと思いますけど、私なんかじゃあ足元にも及ばないくらいでしたから」
ミラ「実際ルーノには手も足も出ずに負けてたからな、当然だ」
ブラッド「なんでそこでミラちゃんがドヤ顔するの」
レイ「白刃で足元にも及ばねえってマジか……衰えたのか?」
白刃「……どうなんでしょう。 それでも、多少衰えた程度じゃあまだまだ私は敵わないと思えるくらいの強さはありましたけどね」
ミラ「まあ認めたくはないが、月刺の実力は紛い物ではないのは確かだな。 直接手合わせしたからこそわかる」
レイ「っつーことは、鉄仮面野郎がそれだけやべーヤツってことなのか」
クロス「鉄仮面の男がどれだけのものなのか。 推測するよりも集めてもらった資料を見る方が早いと思うぞ」


レイ「……」
ミラ「……」
ルーノ「……」
クロス「……うーむ」
ブラッド「ミラちゃーん、これで本当に全部?」
ミラ「なんで私に聞くんだよ」
レイ「噂話ってのは尾ひれがつくなあやっぱ。 単独での緊急任務参加履歴なんてないじゃねーかよ」
クロス「壊世区域はナベリウスを1回、単独で調査した履歴はあるな」
ミラ「任務の参加履歴だけ見ると大したことはなさそうだがな」
ブラッド「けど虐者を追い詰めた……んだよね」
レイ「そういう風にしか見えなかったぜ、顔面血まみれだったし」
クロス「実際に戦いを見ていたわけではなかったからなんとも言えないが……それに、俺たちが駆け付けたときには既に鉄仮面の男は既に逃げた後だったしな」
レイ「なんで逃げたんだろうな……アタシたちが近付いてくるのに気付いたのかな」
クロス「辻斬りに味方するヤツはまずいないだろうから、多対一になる可能性が高いと思ったのかもな」
ミラ「そもそもなぜ味方に対して襲い掛かるような真似を……目的がわからん。 この任務参加履歴があるということは、ヤツは私たちと同じ普通のアークスなんだろう?」
クロス「そうなるはずなんだが……」
ルーノ「……」
レイ「だーめだ、この資料だけじゃ何にもわかんねえや」
白刃「鉄仮面の強さについては、兄さんに聞くのが一番早いかもしれないですね」
クロス「まあ直接体験してるしな……捕まれば聞きたいもんだ」
ブラッド「また襲われてなきゃいいけどなあ」
白刃「私、一応明日探してみますね。 もし会えたらどんな感じだったか聞いてみます」
ブラッド「見つかればいいけどねえ……」



- 惑星ナベリウス 森林エリア -

白刃「うーーーん……はあっ」
白刃「兄さん探すためとはいえ、1日で複数の惑星行き来するのは疲れるなあ……」
白刃(クロスさんの話だと、兄さんは結局治療を受けたのか受けてないんだかわからないって言ってたけど)
白刃(いずれにしても、あの兄さんがそうそう簡単に死ぬとも思えないし……大丈夫だよね)


白刃(一通り歩いてみたけど全然見つからないや)
白刃「……あ」
白刃「すみませーん」
男「ん?」
白刃「突然ごめんなさい。 少しお時間大丈夫ですか?」
男「ああ、大丈夫だよ」
白刃「ちょっと人を探しているんですけど、この写真の男の人、この辺で見かけませんでしたか?」
男「ああ、見たよ。 この辺ではないけどね」
白刃「本当ですか! どこで見かけました?」
男「アークスシップのクエストカウンターだよ。 ただ、俺がこの任務受け終わった頃にはキャンプシップに向かってたから、どこかに任務に出かけてると思うよ」
白刃「そうですか、有難うございます」
男「このエリアにいるかもしれないし、よければ一緒に探そうか? ちょうど任務も終わったところなんだ」
白刃「有難うございます。 でも、このエリアは一通り探してみたけどいなかったので……お気持ちだけでも嬉しいです」
男「そ、そうかい」
白刃「それじゃあ、有難うございました!」
男「あ! ちょ、ちょっと待って!」
白刃「はい?」
男「あ、あのさあ、もしよかったら……」
白刃「……!?」
?「……!」
白刃(両剣!?)
白刃「危ない!」
男「うわっ!?」
白刃「っ……!」
男「な、なな、なんだ……!?なんだあっ……!?」
白刃(鉄仮面の男……!)
鉄仮面「……」
男「う、うわっ……て、鉄仮面……!」
白刃「逃げてください!」
男「うわあああああああっ!!」
鉄仮面「逃がさん」
白刃「ッ!」
鉄仮面「!」
白刃「私が相手です」
鉄仮面「……」
白刃(……あの逃げだした人が、鉄仮面のターゲット? 正直あまり強いようには見えなかったけど)
鉄仮面「……お前と戦うつもりはない。 そこを退け」
白刃「あの人を狙う理由はなんですか?」
鉄仮面「……」
白刃「強い人をお求めなら……私も少しは腕に覚えがありますよ」
鉄仮面「何故あの男を庇う」
白刃「初対面でしたけど、さっきちょっとお世話になりましたからね」
鉄仮面「……私が退く理由にはならんな。 そこを退け」
白刃(……兄さんを追い詰めたほどの実力者……私が敵うはずもないけど、時間稼ぎと逃げる一瞬の隙を作るくらいは出来る!……多分)
鉄仮面「……」
白刃「……」
鉄仮面「…………」
白刃「……?」
鉄仮面「……」
白刃(え……あれ?)
鉄仮面「一つ警告しておこう、月刺白刃」
白刃「!?」
鉄仮面「本来はお前も道標の一人だ。 覚えておけ、今後再び目障りになるようなことがあれば、その時は容赦しない……」
白刃「ちょ、ちょっと! 誰なんですかあなた! どうして私のことを……!」
白刃「っ……」
白刃(……鉄仮面、私のことを知っているってことは地球から来た人物?)
白刃(それに道標ってなんのこと?)
白刃(……やっぱり兄さんにも詳しく話を聞かないとダメですね。 鉄仮面の男が動く前に早く見つけないと)

スポンサーサイト

COMMENT 0