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ミラの休日3

ミラ「……ん?」
ミラ(なんだこりゃ?)
ルーノ「ミラ、どうかしたのか?」
ミラ「い゛!? い、いや……なんでも……」
ミラ「……」
ミラ「あ、あの……さ。 明日休み取ったり……しない、か?」
ルーノ「?」

ルーノ(休日を誰かと過ごすのは初めてかもしれないな……)
ミラ「お、おはようルーノ」
ルーノ「おお、おはよう」
ミラ「いやー……その、なんだ。 ありがとうというか、申し訳ないというか……悪いな、休み合わせてもらってしまって」
ルーノ「いや、大丈夫だ。 で、どんな用事だ?」
ミラ「ご、ごめん……本当に大したことじゃないんだ、ただその……あ、遊ばないか?」
ルーノ「あそ……ぶ?」


- 超どっかの公園 -

ミラ「よしついた」
ルーノ「公園……」
ミラ「こういう場所、あんまり来たことないだろ?」
ルーノ「……ああ、いい場所だな」
ミラ「まあここでのんびりするっていうのもありかなとは思うけれども」
ルーノ「何かあるのか?」
ミラ「まあ、色々持ってきたんだけどもー」 ドサガサゴシャ
ルーノ「おおう……」
ミラ「まあせっかくだから身体を動かして遊ぼうかなと……」
ルーノ「いつも身体動かしてるのに?」
ミラ「……うん」

ミラ「のんびりしたいならそうしよう! 今日は私が無理に誘ったわけだし」
ルーノ「のんびりするのは昼ごはん食べながらにしようか。 で、何をして遊ぶんだ?」
ミラ「……フリスビーってやったことあるか?」
ルーノ「なんだそれ」
ミラ「こんな感じの道具を投げるんだけど」
ルーノ「……円盤投げか」
ミラ「なんかちょっと語弊があるけど……」
ミラ「投げるとこんな感じで飛ぶんだよ」
ルーノ「おお!?」
ルーノ「ええ……? す、すごい……なんであんな飛び方を……」
ミラ「詳しい原理はよく分からないけど飛ぶ」
ルーノ「あれを投げ合う遊びか?」
ミラ「まあそんなところだが―――」
ルーノ「面白そうだな! ちょっと貸してくれ」
ミラ「あ、うん」

ルーノ「行くぞ!」
ミラ(ものっそいイキイキしてる……)
ルーノ「ふん!!!」
ミラ(野球のフォームかよ!)
ルーノ「あら? あらららら……」
ミラ(まあそりゃ飛ばないわな……)
ルーノ「なぜ飛ばない……?」
ミラ「投げ方が違うんだよ。 こんな感じで……」
ルーノ「なるほど!」

ルーノ「おおー!」
ミラ「おお上手い! よっと!」
ミラ「上達速いなあ」
ルーノ「これがあれか」
ルーノ「ヤバいっていうやつか!」
ミラ(わかりにくいけど……)
ミラ「まあ楽しいってことか?」
ルーノ「楽しい!」
ミラ(よかった……)
ミラ「で、ここからが本題なんだが」
ルーノ「ん?」
ミラ「フリスビーって結構飛ぶだろ」
ルーノ「おう」
ミラ「じゃあフリスビーの飛距離の世界記録ってどのくらいだと思う?」
ルーノ「うーむ……50mくらいか?」
ミラ「確かにこういう普通のフリスビーだとそのくらいが限界かもしれない。 しかし世界記録はなんと……406mだ」
ルーノ「406ゥ!?」
ミラ(今日ルーノの初めて見る顔が多くて楽しいなあ……)
ルーノ「俺のCエネルギー弾の射程距離より長い……」
ミラ「そんな物騒なもんと比べるなよ」
ルーノ「どうやってそんなに飛ばすんだ? 秘密の飛ばし方でもあるのか?」
ミラ「飛ばし方は変わらないんだが、使う道具が違う。 昨日見つけたコイツだ」
ルーノ「……え? これもフリスビーなのか? 円盤というよりただの輪だぞ」
ミラ「そう。 コイツが世界で一番よく飛ぶ、そして人の力で最も遠くに飛ばせる物体と言われるフリスビー、エアロビーだ!」
ルーノ「本当に飛ぶのか?」
ミラ「まあ飛ばしてみればわかるっしょ」
ルーノ「じゃあ俺は向こう側に行ってるぞ」

ミラ「そんな近くて大丈夫か?」
ルーノ「まあまずは軽く投げてみてくれ」
ミラ「よーし……それ」
ルーノ「!? おわっちょああああ!」
ルーノ「あああああ待てええええええ!!」
ルーノ「ええええあああああ……!」
ルーノ「…………」
ミラ「……oh my god」

ルーノ「はあ……はあ……」
ミラ「大丈夫か?」
ルーノ「今の軽く投げたのか?」
ミラ「最初にフリスビー投げ合ってたのと同じくらいの感覚だよ」
ルーノ「ちょっと待って、俺も投げてみていいか?」
ミラ「どうぞどうぞ」
ルーノ「よし」

ルーノ「このくらいかーーーーーー!?」
ミラ「いいよーーーーー!!」
ルーノ「いくぞーーーーーーーーーー!!」
ミラ(離れすぎな気もするけど……)
ルーノ「っっっおらあああああああああー!!!」
ミラ「おお……」
ミラ「おお、おおおおお!?」
ミラ「うそ、来た来た来た来た!」
ルーノ「取れる取れるぞミラーーーーー!」
ミラ「うありゃあああああ!」
ルーノ「おおおおおおおおお!!」
ミラ「おっしゃあああああああああ!!」

ミラ「ふんっ!!」
ルーノ「おお来た来た来た来た来た!」
ルーノ「んがああああっ!」
ミラ「おっしゃああああああああ!」
ルーノ「っしゃあああああああああああ!!」

ミラ「はあ……はあ……楽しいな」
ルーノ「楽しい!」
ミラ「かなり飛ぶな!」
ルーノ「飛ぶ!」
ルーノ「100mくらい離れてるよなきっと」
ミラ「多分な」
ルーノ「この距離で投げ合えるのはすごい……」
ルーノ「……ちょっとやってみたいことがあるんだが」
ミラ「なになに?」
ルーノ「ミラがここから全力で投げて、俺が走りだけで追いついてキャッチするっていう」
ミラ「犬か!」
ルーノ「ああー確かに、でもやってみたい」
ミラ「やるかー」

ミラ「行くぞ!」
ルーノ「よしこい」
ミラ「っっっおらああああああー!」
ルーノ「うおああああああああああああーーーー!!」
ルーノ「あああああああああー……!!」
ルーノ「……!」
ミラ「おー走る走る……おっ?」
ルーノ「あがあああああ! ちくしょおおおおおおおお!

ルーノ「あと一歩及ばず……」
ミラ「惜しかったな」
ルーノ「ちょっともう一回いい?」
ミラ「OKOK」
ルーノ「悔しすぎるでござる」
ミラ「どこで知ったんだそんな侍口調」
ルーノ「ふふふレイから借りた小説ふははは」
ミラ(相当テンション上がってるな……)
ミラ「行くぞー」
ルーノ「ふ-っ……ふーっ……っしゃこーい!」
ミラ「っっおりゃあああああああ!」
ルーノ「っおおおおおおおおああああああああ!!!」
ルーノ「あああああ……!!」
ルーノ「……のはあ!?
ミラ(こけた……)

ミラ「一回休憩したらどうだ?」
ルーノ「くそー……悔しいなこれは」
ルーノ「ちょっともう一回だけラストチャンス。 これで出来なかったら一か月おやつ禁止する」
ミラ「子供か!」
ミラ「それじゃ行くぞー!」
ルーノ「っこーい!」
ミラ「うおらああああああああ!!」
ルーノ「ッッッ!!!」
ミラ(無言で走ってった……相当本気だな)
ミラ「……」
ミラ「……」
ルーノ「うああああああありゃあああああああ! いよっしゃああああああああああああああ!!
ミラ「おおおー!!!」

ミラ「おめでとう」
ルーノ「長い戦いだった……」
ルーノ「次ミラだよ」
ミラ「はい!? 私もやるのかこれ!?」
ルーノ「そりゃそうだろ」
ミラ「……OKわかった、一発で決めるよ」
ルーノ「おお、自信満々だな」
ルーノ「出来なかったら一か月お風呂禁止だからな?」
ミラ「え、ちょっと待って私のなんでそんな重いの、社会的に私死ぬぞそれ」

ルーノ「それじゃいくぞー」
ルーノ「言っておくけどめちゃくちゃ遠くに飛ばすから覚悟しておけよ!」
ミラ「やめろ!」
ルーノ「せーの! っおらああああああ!」
ミラ「っだああああああああああ!!」
ルーノ「あははははははは! ふぁははははははは!」
ミラ「あああああああ……!」
ルーノ「はははははは!!」
ミラ「あああああうおっしゃああああああああああ!
ルーノ「おおおおおやったあああああ!」

ミラ「はあ……はあ……一発で決めたぞおらあ……!」
ルーノ「すごかった」
ミラ「っていうかお前、私が走ってる時笑ってただろ! なんで!?」
ルーノ「いやだって本気過ぎて!」
ルーノ「すごいよだって走ってる時の姿勢後ろから見たらこんなだったからな? 完全に人間と妖怪の間だったぞ」
ミラ「やかましいわ!」



ルーノ「はー……はーあ……疲れた」
ミラ「走った走った……」
ルーノ「普段の任務のちょうど8倍くらい疲れた」
ミラ「そんなに?」
ルーノ「これ俺も欲しいな……エアロビー」
ミラ「2枚も買う意味あるか?」
ルーノ「ないか」
ルーノ「……そろそろご飯食べに行くか」
ミラ「ん」
ルーノ「……ん?」
ミラ「あ、いや……一応、持ってきた……けど……サンドイッチ」
ルーノ「なんだ、そうなのか。 わざわざ白刃さん作ってくれたのか?」
ミラ「いや、私が……」
ルーノ「ミラが? 作れたのか?」
ミラ「実は最近白刃さんに色々教えてもらってたんだ」
ルーノ「ほーほう」
ミラ「まあ、白刃さんのとはとても比べられたものじゃないが……」
ルーノ「頂きます」
ミラ「あむ」
ルーノ「……」
ミラ「……ま、不味くはないと思うんだけどどうだ?」
ルーノ「ふまい」
ミラ「そ、そうか……よかった」
ルーノ「へもほふがあいあいあも」
ミラ「なんだって?」
ルーノ「……でも量は足りないかも」
ミラ(こんなにあってもダメなのか……甘く見ていた)
ルーノ「んむ、うまい!」
ミラ「……」
ルーノ「……ん? 食べないのか?」
ミラ「あ、ああ……私はあんまりお腹すいてないからいいや」
ルーノ「あんなに動いたのにな」
ミラ「う、うん」
ルーノ「全部食べるぞ?」
ミラ「いいよ」
ミラ(……白刃さんの気持ちが分かった気がする)


ミラ「食べてすぐ動くとアレだから、エアロビーはいったんやめよう」
ルーノ「次は何を?」
ミラ「バスケットボールって知ってるか?」
ルーノ「知らん!」
ミラ「このボールを使うんだけども」
ミラ「これをあの……なんか……網っぽいところに入れる」
ルーノ「それだけ?」
ミラ「まあまずは基本中の基本ってことで」
ルーノ「……」
ミラ「飛ぶな!!!!!」
ルーノ「あ、ダメ?」
ミラ「ジャンプはいいけど飛行はダメだよ。 そんなことされたら常人はなんも出来ないだろ」
ミラ「ここからこう……投げ入れるんだよ」
ルーノ「おお、うまい……ちなみにそのなんか、シュッとした投げ方じゃないとダメなのか?」
ミラ「まあ最初は入れば何でもいいよ」
ルーノ「一応形は真似してみよう」
ルーノ「……え? 無理無理」
ミラ「いや取り敢えず投げてみようよ」
ルーノ「あんな小さいところに入れるのはちょっと、人間には無理」
ミラ「さらっと人類の3~4割を否定したな」

ルーノ「ふっ!」
ミラ「おーーーー……」
ルーノ「……」
ミラ「……どこ飛んでった?」
ルーノ「わからん」

ルーノ「力加減が難しい……ほい」
ミラ「おーーーー……」
ルーノ「……」
ミラ「真面目にやってる?」
ルーノ「もう無理!!」

ルーノ「ちょっとこのバスケット?? ボール?? は俺には難しすぎるな」
ミラ「諦め早いな!」
ルーノ「俺にはコイツしか……」
ミラ「エアロビー投げたいだけだろお前……」
ルーノ「だってこれすごい楽しいぞ!?」
ミラ(相当気に入ったんだな……)
ルーノ「投げる距離をどんどん広げていこう。 この公園の端から端でやってみようか」
ミラ「流石に届かないんじゃ……」
ルーノ「いや! 出来る!」
ミラ「意気込み」

ルーノ『ちょっと声が届かないから通信機で合図送るぞ』
ミラ『こんなことに通信機を使うことになるとは……』
ルーノ『それじゃあ行くぞ!』
ミラ『見えるかなあ……』
ルーノ「ッッッッッああああああああああああああああ!!!]
ミラ「……」
ミラ「……え? え!?」
ミラ「……」
ミラ『……ごめん、見失った』
ルーノ『何ぃー!』

ルーノ『もう一丁!』
ミラ『OK!』
ルーノ「ホアーーーッ!!!」
ミラ「……」
ミラ「……」
ミラ「……ええ?」
ルーノ『え? どう? どう?』
ミラ『ちょっと流石に遠すぎて目で追えない……手元から飛び立った直後くらいはまだわかるんだけど、上の方に行くと風で軌道が左右にぶれるのもあってよくわからなくなるんだよな』
ルーノ『なるほど、なるべく高く飛ばさない方がよさそうだな』

ルーノ『ラストー!』
ミラ『オーケー!』
ルーノ「……アガあああああー!!」
ミラ「お……お、おお!」
ルーノ『どう?』
ミラ『見える見える、見えるけど……』
ルーノ『おお!』
ミラ『こっちまで来るかどうか……高度がたり……あ、墜落した』
ルーノ『……』


ルーノ「いやー……ダメか」
ミラ「屋内でやらないと厳しいかもな」
ルーノ「でも屋内でこんな距離あるところってあるか?」
ミラ「……あるいはもっと風のない日にやってみるとか。 今日は少し風吹いてるからな」
ルーノ「じゃあ次は、風のなさそうな日にやってみようか」
ミラ「次回決定か」
ルーノ「次までにもっと飛ばす練習を……普通のフリスビーでやっておくか」
ミラ「ははは! どんだけハマってるんだよ」





ミラ(な、何の気なしに次回の約束をしてしまった……)
ミラ(い、いつにしよう……いつにしよう……)
ミラ(……)
ミラ(…………)
ミラ(………………寝れない!!!)
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